出っ歯（上顎前突）の矯正治療

上顎前突（じょうがくぜんとつ）とも呼ばれる出っ歯は、上の前歯が前方に飛び出して見える症状。

上だけでなく下の前歯も飛び出した口ゴボや、歯がガタガタの叢生（乱杭歯）、八重歯を併発している患者さまも少なくありません。

「口元が気になるのでつい手で隠してしまう」「人前で笑えない」など、多くの方が人知れず悩まれます。しかし実は、出っ歯は見た目だけの問題ではありません。

• 転んだ際に前歯が折れやすい
• 口を閉じにくく、ドライマウスになりやすい

健康面でのデメリットも大きいため、出っ歯は早めに治療することがおすすめです。

上の歯が出ているのではなく、下の歯（下顎）が「後ろに下がりすぎている」ケースです。上下の噛み合わせが揃っておらず、相対的に上の歯が飛び出して見える出っ歯だと言えます。

奥歯が斜めに生えていると、物を噛むたびにその奥歯はさらに傾いていきます。

傾きが大きくなった奥歯は、隣の歯を押し始め、その連鎖が前歯に達すると出っ歯になることがあるのです。

「以前はそうでもなかったけど、最近前歯が出てきた」という方は、このケースかもしれません。

物を置くには場所が必要なのと同じように、歯がキレイに並ぶためには十分なスペースが欠かせません。

顎が小さい人は、このスペースが不足しているため、歯がギュウギュウの状態に。その結果、前歯が押し出されて出っ歯になります。小顔の方に多く見られる症状です。

前歯だけを矯正する格安マウスピース矯正の広告を良く目にします。

しかしスペースが足りなくて歯並びが悪い場合、前歯だけ矯正しても出っ歯はよくなりません。

場合によっては治療後に出っ歯が酷くなることもあります。

キレイライン等の前歯だけを動かす格安マウスピース矯正をご検討中の方は、必ず治療を開始する前に、こうした失敗がないかを歯科医師に確認することをおすすめします。

マウスピース矯正は、AIシステムが診断と治療計画を生成します。

しかしAIといえども、万全ではありません。そのため必要に応じて、AIが立てた診断と計画を歯科医師が調整する必要が出てきます。

ところが残念なことに、経験の乏しい一部の歯科医師は、AIがたてたおかしな治療計画を盲信しがち。必要な修正を行うことなく、そのまま矯正治療を進めてしまうのです。

おかしな計画のまま治療を進めると、歯並びが患者さまの期待したようには改善しません。歯ぐきの後退・歯根の露出などを招いてしまいます。
 

経験不足の歯科医師が治療した場合、期限内に矯正が終わらないことがあります。

当初の説明ほどには歯並びが改善しなかったのに、仕方なくそのまま治療が打ち切りになってしまうのです。

もっときれいに矯正したい場合は、期間を延長することになりますが、その場合は追加の費用が必要。

そのため患者さまとしては、中途半端な状態で治療を終えるのか、多額の追加費用を払った上でさらに長い期間矯正治療を続けるか、という選択になってしまいます。

そもそも治療開始の段階で、治療期間がどれ位かかるのか説明できない歯科医師もいるようですから、そうしたケースでは期限内に終わるはずないのかもしれません。

もし今の先生が経験不足だと思った場合、あらためて治療期間終了後に歯並びがどれくらい治るのか、あらためて確認してみましょう。

前歯の歯並びは整ったものの、奥歯の位置がおかしくなった、というご相談もよくいただきます。

矯正治療のせいで奥歯の噛み合わせがずれてしまい、ひどい場合はご飯が食べられないというケースもあるのです。

お口全体の噛み合わせを考慮した矯正治療を行うには、前歯だけでなく奥歯を含めたお口全体への配慮が必要。

奥歯の矯正の経験が乏しい歯科医師は、どうしても噛み合わせへの考慮が漏れがちです。治療開始前に必ず噛み合わせについても歯科医師に確認しておきましょう。

矯正の治療中は、虫歯のリスクが高まります。

歯についた汚れは、通常唾液が洗い流してくれます。

でも歯が汚れている状態でマウスピースをはめると、その汚れが歯に密着します。そのまま放置すると、やがて虫歯になってしまうのです。

これは矯正専門医院で矯正をした場合に起こりがち。

矯正専門医院は矯正だけに特化しているため、患者さまに対して虫歯の予防をおろそかにすることがあるのです。

その点、当院のような矯正以外の治療も行う「総合歯科医院」では、虫歯や歯周病のケアも欠かしません。

虫歯や歯周病の予防を軽視しがちな矯正専門医院に不安がある場合は、総合歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

「IPR」は矯正治療において一般的な手法です。

歯と歯の間をごくわずかに削り、歯を動かすためのスペースを生み出します。削る量が限られていますので、歯の健康を損なうリスクが少ない点がメリットです。

しかし一方で、IPRは歯並びの乱れが軽度の場合にしか適用できません。

症状が中度以上にもかかわらず無理にIPRで対処しようとすると、本来必要なスペースを確保できず、歯並びが改善しなかったりさらに悪化したりなどの失敗につながりやすくなります。

前歯だけを対象とする格安矯正ではIPRのみでスペースを作ろうとすることが多いので、歯並びが大きく乱れている方は注意が必要です。

拡大床とは、上顎や下顎の歯を外側（頬側）に移動させてスペースを作る治療法です。

スペースができれば歯をキレイに並べられますので、治療後は美しい歯列になることが期待できます。

ただし、拡大床での矯正は簡単ではありません。「拡大」という名前から勘違いしやすいのですが、決して顎の骨を大きく広げるものではないからです。前述したように歯を外側へ移動させるものであるため、失敗すると歯が広がったお口になってしまいます。

よほど矯正経験が豊富な歯科医師でなければ、患者さまのご希望通りの歯列へ導くのが難しい。それが拡大床という方法です。

ここまでお読みになられた方なら、「美しい歯並びのためにはスペースが必要」とご理解いただけたのではないでしょうか。

このスペース確保におすすめなのが、奥歯を奥側へ動かすことです。

歯が密集している前歯側でなんとかしようとするのではなく、一番奥の歯から順番に、さらに奥へと移動させます。すると必要なだけのスペースを確保しやすくなり、抜歯や口ゴボのリスクを回避できるなどのメリットも生まれます。

ただし、奥歯を動かす矯正は「インビザライン」でしか行えません。「キレイライン」等の他のマウスピース矯正やワイヤー矯正ではできないので注意が必要です。

歯並びの乱れが中度や重度になると、抜歯してスペースを確保しないと歯並びがきれいにならないケースが出てきます。

でも、キレイラインのような格安矯正は抜歯ができませんので、軽度しか治療できず、中度や重度はお断りです。

また、抜歯は大きなスペースを確保できるので重度の方でも歯をきれいに並べられる点はメリットなのですが、経験不足の歯科医師が治療すると、スペースが余ってしまい、すきっ歯になるリスクもあります。スペースを埋めるには、高いスキルが必要なのです。

中度や重度で抜歯が必要な矯正をする場合は、経験豊かな歯科医師に診てもらうことをおすすめします。

矯正治療で前歯を引っ込めると、上顎の骨の位置も前歯と共に下がります。

同時に下顎の位置も整えることで、理想のEラインに。正面から見たお顔だけでなく、横顔美人にもなれるのです。

前歯の出っ歯を矯正するのと同時に、奥歯の噛み合わせも整えることで、エラ張りが軽減し、フェイスラインがすっきりします。

出っ歯が原因で口周りの血行が悪くなっていた方は、ニキビが改善することも。

患者さまが本来持っていたはずの整ったお顔を取り戻せます。

出っ歯の矯正と同時に、奥歯の噛み合わせを整えることで、骨格のバランスが良くなり、肩こり、腰痛、片頭痛の改善が見込めます。

さらに顎関節症の予防、いびきの改善、滑舌が良くなる、虫歯や歯周病になりにくい、といったメリットもあり、今よりもっと健康的な生活が送れます。

ここまででご覧いただいた通り、出っ歯は矯正治療で改善可能です。しかし、その治療法にはさまざまな種類があります。

中でも当院がおすすめするのは、目立たないマウスピース矯正「インビザライン」を用いる方法です。

透明なマウスピース型の矯正装置で歯を動かしますので、他人から見て歯列矯正中だと分かりにくいことが多くの方に喜ばれています。

また、患者さまご自身で装置の着脱が可能であるため、お食事や歯磨きを普段通りに行えるのもメリットです。

矯正といえばワイヤー矯正を思い浮かべる方なら特に、「矯正治療って今はこんなに楽なんだ」とご実感いただけるかと思います。詳しくは以下のページをご覧ください。

現在53歳の当院の院長は、50歳を過ぎてから、マウスピース矯正インビザラインで自分の歯並びを矯正しました。

自分自身が患者さまの立場を経験したからこそ、患者さまの悩みに寄り添い、患者さまの気持ちに寄り添った治療を心がけています。

当院の院長は、インビザライン社から認定を受けた「プラチナエリート・プロバイダー」。

その上、矯正治療の経験が10年超、年間の症例数が130症例と、矯正治療を得意とする歯科医師です。

当院ではこの経験豊富な院長が、患者さまのカウンセリングや治療をすべて担当します。

担当医が毎回変わったり、ホームページとは違う歯科医が出てきたり、ということはありません。

出っ歯に限らず、他の歯科医院で治療を断られてしまう方は少なくありません。その理由のひとつは、キレイライン等に代表される格安矯正では、前歯しか動かせないこと。

歯並びの乱れが中度〜重度の場合、奥歯も含めて歯を動かすことが必要になりますから、それができない歯科医院は断るしかないのです。

その点当院なら、奥歯を動かせるインビザラインを採用。しかも担当するのは経験豊富な院長です。他院で断られた中度や重度の患者さまでも治療できる可能性が十分にあります。

矯正治療中に気をつけておきたいリスクのひとつに挙げられるのが「虫歯や歯周病」です。

装置を取り外せないワイヤー矯正はもちろん、取り外せるとはいえ長い時間の装着が必要なマウスピース矯正であっても、治療途中で虫歯や歯周病にかかってしまうことは珍しくありません。

せっかく歯並びがキレイになったのに、お口の中が虫歯だらけ…。そのような事態は誰しもが避けたいはずです。

当院では、定期的に来院いただく経過観察の際に、虫歯や歯周病にならないよう歯のクリーニングを実施。ご自宅でのケア方法についてもお教えし、虫歯や歯周病の予防を徹底しています。

これは、私どもが総合歯科医院であるからの方針です。矯正専門医院でおろそかにされがちな予防歯科を大切に考え、患者さまの健康に少しでもお役に立ちたいと願っております。

歯並びが美しくなった患者さまの多くは次に、同じような感情を抱かれるようです。それが「歯を白くしたい」という想い。

そうした願いにお応えできるよう、当院ではホワイトニングの各種メニューを無料でご提供しております。対象は、インビザラインによる矯正治療が完了した方です。

治療で採用したインビザラインの種類によって無料となるメニューが異なるものの、通常25,000〜50,000円ほどかかるホワイトニングが無料になるのは、美しさに磨きをかけたい方にとって朗報なのではないでしょうか。

矯正治療は多額の費用がかかる、というイメージを持たれていらっしゃるかもしれません。確かに、医院によっては100万円ほど必要になるケースもあるようです。

費用を気にして美しさや健康を諦めてほしくない。

院長のそうした強い想いから、当院は治療費をリーズナブルにいたしました。

例えば、一般的に60万円ほどかかるインビザライン・ライトの治療を39万8千円に設定。デンタルローンをご利用になれば月々4,300円〜と、美容室に通うよりもお安く歯並びを整えられます。

上記で例に挙げた金額は、あくまで矯正装置のみの費用です。通常はこれに、相談料や診断料などが追加されるのが一般的です。

患者さまの費用負担をできるだけ最小限に抑えるため、当院はこうした各種の料金を見直し、一部を無料にしております。

治療費だけでなくトータルでかかる費用も少なく済むことが、悩んでいらっしゃる矯正治療に踏み出すきっかけとなれれば幸いです。

マウスピース矯正は、医療費控除の適用対象です。お支払いいただいた費用は、一部が還付金として戻ってきます。

つまり医療費控除を使えば、最終的な支払額をさらにお安くできるのです。